そういえば先週、映画「鬼滅の刃 無限列車編」を観に行った。公開3日で興行収入46億円とかすごい。わかる。こんなにわかのわたしですら、映画観へ足を運んでしまったわけですし。
鬼滅に限らず、熱中の重症者はほんの一部で、残りの9割はなんとなく動くにわかだ。必要なのは、にわかマーケティングだ。
公開2日目、朝8時。にもかかわらず、いろんな人種でにぎわっていた。ねえ、まだ「超」がつくほど朝だよ。はしゃぐなって。一人で来てるのなんてわたしくらいなもんかと見回すと、スクリーン最前列に腰をおろす初老の紳士がいた。もしこの空間でグループ分けをするなら、あのおじさんと同じグループになろう。
ちゃんと没入できるか不安だったけど、丹次郎炭治郎の夢のターンで、肩震わすくらいに泣いて、鼻水も出して、わたしならこの決断は無理だな、と心底思った。なんという胸のすく敗北感。つい鬼滅を見てしまうのは、これのせい。
館内が明るくなると、後ろに座っていたぽっちゃりメガネ男子がすんごい泣いてたんだけど、てか、そいつ完全にカールじいさんの映画に出てくるラッセルだったんだが!見た目が!!すごかった。
カールじいさん、また見よ。とわたしは映画館をあとにした。