人影待ち
わたしの東京コントラストは、そもそもが人のいない時間や場所を選んで撮っていたので、コロナ前後であまり変化がないのだけれど。それにしても、それにしてもだ。この東京で、シュートのために人影を待つことになろうとは。
こんなにも人のいない東京は、今後、わたしが生きている間にはもうやってこないかもしれない。確実に、後世に語り継がれる歴史の事象のど真ん中にいる。
の、はずなのに。人ごとのような自分ごとのような、境界線の曖昧なぬるま湯の温度の中で、なんとなく収束していくのをただ見ているしかできない。