小さい頃に存在していた正しい世界は、大人たちがなんとなく作り上げたただの虚構であった、と少しずつ絶望しながら、まったく同じ大人になっていく幸せ。きっと死ぬときは、完全に絶望し、そしてそこが幸福の絶頂なのだろう。
お誕生日おめでとう、世界は正しくなかったと気付きながら歳をとっていく、わたし。