いつぞやわたしは会社を転職したのだが、その辞める/辞めないしていた少しの時間に、寝ても冷めてもサカナクションを聴いていた。
特に「アイデンティティ」の
どうして 時が経って 時が経って そう僕は気がついたんだろう?
が身にしみすぎて、そんな奴はごまんといるのだろうよ、とサカナクションを尊敬する。
甘くて尖って、神経にまで届いて麻痺して朦朧として、波に揺蕩うその間、まるで夢を見ていたみたいなむし暑い日に、あの階段を降りていく様をじんわり思い出すのだった。