ふいに現れたおじさんが、池に向かってパンの欠片を投げ込んだ。すると、バッシャバッシャと水しぶきを上げながら目の前にあるすべてのものをなぎ倒し、パンの欠片めがけて俺が俺がと全力で食べに行く鯉たちを目の当たりにしたのであった。いや割とよくある光景。しかしこれが自然界かっつーとそれはまたぜんぜん違う話なのだろうが、とりあえずわたしが鯉だったなら不忍池では暮らしていけない。オラつきすぎだよ、鯉いい。
ところで、不忍池での鯉や亀の餌やりは禁止でござるよ。