ドライヤーへの温度感

Feb 13, 2016 | not category

RICOH GR

ある朝、ドライヤーがショートした。
寝ぼけ眼で髪の毛を乾かしていると、鏡越しにぱちっと光線が走ってびびった。見るとドライヤー本体の付け根部分が黒く焦げていた。もう7-8年は使ってる。納得の寿命であった。

その日は平日の朝。髪の毛はほとんど乾いていたから良かったものの、今夜や明朝のためにドライヤーを手配しなければならない。そう、こんなときのために今日中に届けてくれるamazonがある。なんという便利な世の中よ。で、人気商品らしいやつをさくっと注文しておいた。

夜、家に帰ると商品が届いてた。開梱しながら相方ちんに「今朝ドライヤーが壊れたからさー新しいの買ったんだよねー」と言うと、一瞬の沈黙のあと眼を見開いて「どうしてひとこと相談してくれなかったんだーあああ」と叫ぶのであった。

えーと、、はい?

「適当に買ったドライヤーなんてどこかのビジネスホテルレベルの弱い風量しかないんだああ」「その買ったドライヤーの風量はどうなってるんだああ」「自分で選びたかったあああ」など、ろくに新しい品を見もせず取り乱すのであった。

えっ?えっ?

どうやら旧ドライヤーがお気に入りで、口には出さずとも毎日とても満足していたんだそう。そうかそうか、と新ドライヤーを試してもらうと、まあまあ問題なさそうで、「うん、これでいいよ、、」と落ち着きを取り戻すのであった。なんなのだ。

とにかくこの日。わたしは、ドライヤーへの情熱をむきだしにしたひとりの男の叫びを、確かに聞いたのである。

ああ、おもしろかった。

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