「向日葵の咲かない夏」を読んだ (Kindle)

Aug 3, 2015 | book

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午後のお茶の時間を埋めたい読み物、せっかくだから夏休みっぽいやつを!ということで、一見爽やかそうなのに救えない気持ち悪いグロい暗いという、また方々で評価を二分するらしい噂のミステリー「向日葵の咲かない夏」を読んだ。

小学4年生の夏休みに起こった出来事。子供目線で語られるせいか文体は読みやすく、すんなりと情景が浮かぶ。それでも、なにかしら違和感ありまくりのファンタジーっぽさに始まり、途中もしかしてこれはホラーだったのではないか…とぞわぞわし、いったい誰が嘘をついてるのか?あいつも怪しいこいつも怪しいと、とにかく疑心暗鬼のなか、暗すぎるラストへ落ちていく。

子供の世界は残酷だ。あの小さな領域が彼らのすべて。わたしたちはそれを知っているはずなのに、いつのまにか綺麗さっぱり忘れてしまうのだから、大人って勝手な生き物だ。

寝落ちしても良いようにベッドの中で読んでいたのだけれど、気づけば読了。このまま眠りに落ちるのはなんだか憂鬱だったので、なにかしら救われる解説やレビューはないかと探しているうちに、寝てしまった。案の定、夢見は悪いよ。

向日葵や夏休みといった明るい描写と、事件の残酷な描写のちぐはぐなバランス、それから大オチの衝撃というか納得感が、たしかに不思議な感覚になる作品だ。


向日葵の咲かない夏 (Kindle)

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