午前十時の映画祭。黒澤明監督「羅生門」を見た(映画館)

on Oct 1, 2014 / in 映画

iPhone 6

公開:1950年
監督:黒澤明
脚本:黒澤明、橋本忍
製作:箕浦甚吾
出演者:三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬

わたしは映画が大好きだ。のくせに、黒澤映画を見たことがない。そんなやつの言う「映画好き」という言葉がどんなに薄っぺらいか、わたしは知っている。自分のことだし。しかしまあ、重い腰が上がることもなくぼんやり過ごしていたのだけれど、このたび「羅生門」が映画館で見れるらしいことを知る。もう腹をくくって見るしかないよ。映画館なら途中で止めたりできないし。こうなったら真っ向勝負だよ。というわけで見てきました。前置きなんなのだ。

「羅生門」は、『殺された一人の男を巡り、犯人・殺された男の妻・殺された男(なんと!降霊術で)が、それぞれ全く違う真実を語る物語。最後に、ことの一部始終を見ていた目撃者が話す本当の真実は、そのどれとも異なるものだった』という、人の心理を描いた作品です。

この映画の公開は、今から64年前の1950年。うちの母上だってまだ生まれていない。第二次世界大戦の終戦が1945年だから、その5年後という。すごい。

Wikipediaによると1950年は、朝鮮戦争が勃発し、世界気象機関(WHO)が発足し、エスビー食品が「エスビーカレー」を新発売し、中国がチベットを侵攻し、長野県の浅間山が噴火した年だそう。時代背景にあまりピンとこないけど、とにかくすごい。

物語の特性上、煽りや焦らしが目立ち、なんだか滑稽に思える描写も多く、付け足しのラストにはカオスも感じるほど。なんだか癖になる映画だ。真面目なのかわざとなのか?その辺りが時代とリンクすると思われるのだが、しかし難解どころがとてもわかりやすくて楽しめた。もっと見たくなるこの不思議。他の黒澤映画もこうなの…?と興味津々だ。それに、なんといっても画が格好いい。コントラストが美しいし、モノクロ映画を知らないわたしですらいちいち真似したい構図も多い。加えて、主演の三船敏郎もイケメンであった。

ということで、初・黒澤映画。見て良かった!小手先じゃない感が満載です。

※「羅生門」は、2014/10/3(金)までTOHOシネマズ日本橋で見れます。(朝10時スタートのみ)

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