鈴木敏夫(著)「仕事道楽―スタジオジブリの現場」を読んだ

on Jul 15, 2013 / in エッセイ

Canon EOS 6D + Canon EF 50mm F1.8

私は活字が進まない。が、この本は、インタービュー形式だっていうのもあって、テレビを見るようにスラスラと読めてしまった。途中でくすくす笑ったりしながら。

著者の鈴木さんは、どうしても宮崎監督・高畑監督と「教養」を共有したいと思い、家に帰ってから二人とどんな話をしたか記憶を辿って文字に起こしたり、共通の話題を持ちたくて二人が読む本を聞き出して自分も読んだりと、まずもうこの情熱がすごいです。こういった感情を人に対して持つこと、興味のあることをとことん追求する姿勢はもちろんなんだけど、それを持たれる人たちってのも一体どんななんだよ、と双方向から感情がふるふる揺さぶられました。
この3人の出会いや関係や性格やその他細かいエピソードの片鱗をかいま見ることが出来た箇所は、とても面白かった。次はどんなことがあったの?とページをめくるのが楽しいってこういうことか、ってやつ。

それが「仕事」につながっていくんだから、わたしは今の自分の「仕事」とそれの向き合い方を早急に見直すべきねと、至極反省したのもあります。

あと、宮崎監督が誰かに対して「無知ですね」っていう場面がすごく面白い。

宮さんは岩波新書の中尾佐助「栽培植物と農耕の起源」の話ばかりしていたことがあります。宮さんに「鈴木さん、これ読んだ?」と聞かれて「いや、それは読んでない」といったら、いきなり「無知ですね」。

このあいだも、藤巻さんが来たら、宮さんは忙しいのに二時間もしゃべっていました。「藤巻さん、あなたは無知ですね。世界がどうなっているかに感心ないでしょ。」宮さんは藤巻さんと話すことで、どこかホッとしているんでしょうね。


仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

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